今週始めた勝手に新連載シリーズの中でも、もっとも適当…もとい!フレキシブルなのがこちら。だけど、週一でこういうのを記録していくと、後々面白い蓄積になるのではと、実は一番期待している企画の一つでもあります。
今週を振り返るとジャニーズの件ばかりになりそうなので、あえてそれを除外した中で色々思ったニュースがこちら。
都心の駅などで見かける、商品サンプルの代わりに大型のモニタがはめ込まれているタイプの自販機が、順次サービス終了するそうです。
でもこれ、個人的に意外性はないんです。新しもの好きの自分でも、数回使った後は、飲み物を買いたいタイミングでこれがあっても、なんとなーくスルーして他のを探していたかも。
このイノベーション自販機、カメラで客の年齢層を認識しておすすめ商品を出すといった機能があったようですが、普段の検索や購買行動などを細かに分析したAmazonのお勧めなんかと違って、年齢や性別だけで判別して勧めるのってけっこう的外れになりやすいと思うんですよね。
ドンピシャ同じではないんですが、ちょっと思い出したのが、フジテレビの買収に乗り出して話題になっていた頃のホリエモンの発言(思えばえらい昔だなあ)。詳細は忘れましたが、TV放送とITの連携の例として
「視聴者の分析によって、ウケる方向にドラマのストーリーを変えるような事ができる」
みたいなのを嬉々として言ってた記憶があります。
その時「この人はエンタメを全然わかってねえんだなあ」と呆れた記憶があります。
「視聴者のニーズに合わせた」展開になるドラマなんか、本当にドラマが好きな人にしてみればカスでしかないし、「望みの方向に」というインタラクティブ要素ならゲームに勝てるわけがありません。
ホリエモンは、フジテレビ買収できなくて命拾いしたと思いますよ。少なくともエンタメ番組はのきなみ酷い事になって没落したんじゃないかしら。
で、だいぶ話がそれたようで実は本筋なのですが、自販機も、つまらん忖度をするよりは「ああ!これ飲みたい!」という衝動に訴えるのが一番で、それが決定的に薄いイノベーション自販機は失敗したんだと思います。
その対極と言えるのが、ジュースが噴水のように吹き出す演出のあったレトロ自販機
喉がカラカラの時にこれみたら、本能的に渇望してしまうよね〜。ちょっと似たような感じで、ジュースが撹拌されてたり、サーティワンみたいなスタイルのアイスクリームコーナーは黎明期のセブンイレブンにもあって、団塊ジュニア世代の自分にとっては幼少期のコンビニはちょっとしたワンダーランドに感じていました。
今は(主に、おでんツンツンしたアホタレYouTuberのせいで)おでんの鍋さえなくなっちゃったしねえ。予想だけど、この先コンビニは無人化が進んで、からあげ君なんかの揚げ物を衝動買いできるのも「昔の思い出」になると思います。
JRはこの教訓をもとに、液体そのものが見えるフィジカルな演出を入れた自販機を設置するのはどうだろう?スマホの画面から顔をあげたその先にある、躍動する飲料が目に飛び込んできたら、吸い寄せられるように購入してしまうと思うなあ、少なくとも自分は(決済はSuicaやPayPayで全然良いので)
媚びた忖度は所詮そこまで。情念をぶち込んだ表現で、欲望に火をつけるんだ!
さて、ここまでメモアプリに一気書きしたので、オリビア・ニュートン・ジョンの「Physical 」を聴きながらアップ作業にかかります。物質ばんざーい!
来週も素敵な一週間を!